商品力

「美容・医療・スポーツ」の 3本柱で世界NO.1に

株式会社プロラボ ホールディングス

代表取締役 兼 CEO

佐々木 広行

写真/芹澤裕介 文/松本 理惠子 | 2022.02.10

食を通じて内側からの美と健康を追求し、プロ仕様のインナービューティ商品を展開するプロラボホールディングス。世界NO.1のインナービューティブランドとなるために、佐々木会長が求めるものとは?

株式会社プロラボ ホールディングス 代表取締役 兼 CEO 佐々木 広行(ささき ひろゆき)

1968年1月3日生まれ、神奈川県出身。早稲田大学卒。2002年、株式会社エステプロ・ラボを設立。エステサロン経営を経てサロン専売品メーカーへ転身。セルフメディケーション(予防医療)の観点から、店舗向け健康食品・化粧品の企画開発、卸販売を行う。2016年よりアジア各国でも事業展開。2018年2月、社名を株式会社プロラボ ホールディングスに変更。

事業の柱は「美容・医療・スポーツ」の3つ

プロラボホールディングスが展開するインナービューティブランド「エステプロ・ラボ」の商品は、全国2万150店舗以上のエステティックサロン、フィットネスクラブ、美容クリニックなどで専売されている。ラインアップは主力商品の酵素ドリンク「ハーブザイム 113 グランプロ」をはじめ、補助食品、基礎化粧品など120アイテムを超える。全てに共通するのは“結果を出せる商品”であることだ。医師や大学・企業の研究室などと提携し、全商品に学術的エビデンスを取得している。近年は美容向け以外にもスポーツ系サプリメントを開発。

インナービューティサロンは国内に14ヵ所、海外に3ヵ所。カウンセリングを通じて最適な食事習慣やファスティングプログラムを提案。

「2022年1月に発売を開始した『Gran Move』は、スポーツ用サプリメントです。一般の方からトップアスリートまで、より高いパフォーマンスを出せる肉体づくりをテーマに商品開発を行いました。アレルギーリスクの低いエンドウ豆のプロテインを使用している点が特長です」

“異常なまでのこだわりの末に誕生した”というGran Move。フィットネスクラブやアスリートに人気。

2018年11月には提携クリニックの予防医療・予防美容の最先端クリニック「グランプロクリニック銀座」を、2020年6月には、顎口腔機能の回復を通じて健康寿命の延伸を目指す「グランプロデンタルクリニック銀座」も開院。2021年7月には世界初のインナービューティ鮨店「麻布 黒しゃり(完全会員制)」と、9月に溶岩浴スタジオ「マグマスパスタジオINSEA」事業の運営を開始。さらに、2022年4月には世界初のインナービューティ肉割烹「麻布 肉しゃり(完全会員制)」を、同年6月には完全会員制・完全個室プライベートサウナ「THE PROLABO SAUNA(ザ・プロラボサウナ)」の運営を開始。

「食は、美容だけでなく医療・健康・スポーツにおいても重要です。インナービューティの普及によって、人々の健康寿命を延伸していくというのが、我々の最終的なミッションです。まずはアジアナンバーワンのインナービューティブランドを目指し、2017年初頭より中国、マカオ、ベトナム、シンガポールでの事業展開を本格的に開始。また、2018年には、中国アリババTモールに出店を果たし、現在は15の国と地域に海外展開をしています」

無難に収まるよりもチャレンジを

プロラボホールディングスは設立21年目。企業として急成長している最中だが、課題もある。

「海外事業やスポーツ系商品、医療事業は今後、もっと拡大していきます。その戦力となる優秀な人材を拡充するのが急務です。求めるのは、こじんまりまとまるのではなく、『大きな花を咲かせてやるぞ』という大志をもった若者です。スポーツをやっていたとか、グローバルに仕事がしてみたいという人が来てくれるとうれしいですね。パッケージデザインの印象から女性メインの会社と思われがちですが、実は男性が活躍できる仕事がたくさんあります。現在も社員の約3割が男性です」

プロラボホールディングスには、“失敗を恐れず、チャレンジしよう”という社風がある。本人にやる気があれば、新人でもどんどんチャンスを与えていくのが佐々木会長のやり方だ。

「うちはグループ全体で約250名の会社ですが、平均年齢は30.1歳と若く、若手が中心となって大きなプロジェクトを動かしています。例えば営業や広報では、大学新卒採用で入社10年目の者が責任者に抜擢されバリバリやっています。私自身、失敗をたくさんして、そこから学んできました。ですから、頑張った結果の失敗はむしろウェルカムです。逆に、無難を優先して動かないことが一番いただけません」

主力商品の酵素ドリンク「ハーブザイム 113 グランプロ」 。

とはいえ、新人の未熟さが仕事を滞らせ、場合によっては機会損失となることもあるのではないか。そんなとき、周囲はどのような接し方をしているのだろう。

「未熟な点はチームでフォローしたり、失敗を学びに変える研修会をしたり、社員みんなの心のベクトルを合わせる理念勉強会を行ったりなどして、みんなで乗り越えていきます。ひとりのスーパースターを育てることより、みんなで成長していくことを私は選びます」

人材育成のテーマは、“仕事を通じて人格を高めること”だという佐々木会長。キーワードは“目標達成”だ。

「日々小さな目標を立てて、それを達成していくことで“勝ち癖”がつきます。そうやって徐々に大きな目標に近づいていく、目標達成型の人間を育成しています。『入社してから自分が良い方向に変わった』という社員は少なくありません。“食によるインナービューティ”と“仕事を通じた自分育て”、この2つに共感してくれる人なら、きっと一緒に成長できると思います」

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vol.56

DXに本気 カギは共創と人材育成

日本アイ・ビー・エムデジタルサービス株式会社

代表取締役社長

井上裕美

DXは日本の喫緊の課題だ。政府はデジタル庁を発足させデジタル化を推進、民間企業もIT投資の名のもとに業務のシステム化やウェブサービスへの移行に努めてきたが、依然として世界に遅れを取っている。IJDS初代社長・井上裕美氏に、日本が本質的なDXに取り組み、加速させるために何が必要か聞く。
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