技術力

イメージ刷新で「脱3K」 清掃ビジネスが社会を変える

株式会社for you

代表取締役

小林和樹

写真/芹澤 裕介 文/竹田 明(ユータック)動画/ロックハーツ | 2019.06.10

清掃業界で19年間経験を積んだ株式会社for youの小林和樹代表。明るく元気な現場づくりを通じて“3K”といわれる清掃業界のイメージを一新すべくチャレンジ中!

株式会社for you 代表取締役 小林和樹(こばやしかずき)

1980年生まれ、千葉県出身。高校卒業後、調理師専門学校へ進学し料理人になるも、20歳のときに地元の先輩に誘われて清掃業界に入る。2年間のアルバイトを経て正社員に。26歳の時に現場の責任者が独立した会社に移籍。そこで9年間、現場の責任者を務め、2014年、34歳のときにフリーランスとして独立。2017年に法人化し、株式会社for youを設立。

明るく元気に声を掛け合いながら

「きつい」「汚い」、そしてときには「危険」……。清掃業界は‟3K“の代表格として語られる。しかし、株式会社for youの小林和樹代表は、掃除が与える人々への心理的影響に着目することで、「誇りを持って従事できる仕事に変えられる」と考えている。

「for youでは、窓や床、エアコン清掃などのオフィスメンテナンスを主とした法人向けサービスと、戸建てやマンションといったホームクリーニングなどの個人向けサービスを展開しています。サービスの違いはありますが、どんな時でも現場の雰囲気が大事。ムスッとした表情で働くよりも、明るく元気に声を掛け合いながら働いた方が断然楽しいですよね。現場を明るくするだけで、清掃業界の3Kのイメージは変わります」

もちろん、明るい現場をつくるという精神論だけで清掃業界を変えることはできない。同社の強みでもある「提案力」を武器に、作業単価を上げることで、清掃業界で働く人たちを物心両面で満足させることも重要だ。

「お客様の期待を越え続けること、プラスオンの価値を提供することで、クライアントからの高評価を得て作業単価を上げます。努力が結果に結びつく業界の姿にできればと思っています」

予算を割いてコストをかければ、それだけ掃除の効果は上がる。いつまでも綺麗な状態を保つことは、クライアントのビジネスにとって高付加価値となる。クライアントにその意識を持ってもらうことで、清掃ビジネスの単価アップにつなげていきたいという。

「清掃作業は、お客様にとってコスト意識しかないかもしれませんが、美しい状態を維持することで生まれる“価値”があります。そのためにどうするか提案していくのが、私たち清掃のプロの真のミッションです。元請けの会社にもどんどん提案して、業界全体を巻き込めるように動いて、清掃業界に新風を吹き込む存在になりたいです」

「掃除には社会を変える力がある」

清掃業務の目的意識をしっかり持つことで、作業内容は変わると小林代表は力強く語る。清掃とは「掃除」ではなく「美しい状態に戻すこと」というのが小林代表の持論なのだ。

「掃除は作業であって目的ではありません。ビルでも店舗でも住宅でも、私たち清掃のプロにとっての目的は、美しい状態に戻すことです。この目的をしっかりと意識することで“気付きの力”が身につき、高いレベルの掃除が可能となります」

清掃ビジネスに従事する人たちが気付きの力を養い、町全体を美しくすることで社会全体を変えたいという夢を小林代表は抱いている。

「1990年代のニューヨークで、地下鉄の落書きを徹底的に消して、犯罪発生率を下げ、治安を回復したという話があります。町が汚れて荒んでいると、悪いことに手を染める気持ちに陥りますが、町が美しくなればそんな気持ちも消え去る、ということの成功例ですね。

清掃というビジネスは、社会を変えるだけの力があると信じています。そのためには、清掃ビジネスに携わる人間が、自分たちの仕事に誇りと目的意識を持つこと、それが第一歩だと信じています!」

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vol.39

壁のあるところにチャンスあり

旭酒造株式会社

会長

桜井博志

日本酒「獺祭」を造る旭酒造は、2021年の稼働に向けて米ニューヨークに純米大吟醸専門の醸造所を建設中。「獺祭」の生みの親、桜井博志会長は「単なる市場拡大が狙いではない」という。その真意は? 挑戦をし続ける日本屈指の酒蔵が掲げる酒造りの意義に迫る。
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