サービス力

世界の富裕層との独自の人脈を生かし 世の中に無かった新しいビジネスを創りだす

一般社団法人上質な教育協会

代表理事

地山真生

写真/中田浩資(リンガフランカ) 文/桑原恵美子 | 2020.10.12

ステップアップを望む経営者やビジネスパーソンに、貴族イズムや帝王学を学ぶためのグローバルで実践的なレッスン、アカデミックな心理学を前提としたカウンセリングやセッションを実施してきた「一般社団法人上質な教育協会」。起業から4年目に入り、事業は大きく変化しているという。

一般社団法人上質な教育協会 代表理事 地山真生(ちやままい)

1966年東京生まれ。白百合女子大学文学部児童文化学科発達心理学専攻など、計3つの大学で心理学等を学び、アカデミックな心理学を応用することで物心両面の豊かさを手に入れることを目的とした、独自のカウンセリング法を開発。出産後、「輝く子どもが育つ54の方法」(グラフ社)を出版。3年前に「一般社団法人 上質な教育協会」を設立、代表に就任。

ヨーロッパでは、お金だけあっても表面的な尊敬しか得られない

「グローバル化が進み、世界を相手にビジネスを展開する経営者も増えていますが、実力主義のアメリカと違いヨーロッパは徹底した階級社会。単にお金を持っているだけでは表面的な尊敬しか得られず、上流階級や富裕層の方たちと真の信頼関係を築くことはできません」

こう語る地山代表は、5社を経営する父のもとで経営者としての英才教育を受けて成長。国際的なビジネスパーソンとして活躍するなかで、自然と世界のトップクラスの富裕層たちと親交を深めるようになった。そんな地山代表のもとには、グローバルな展開を目指す企業の経営者などから、「富裕層との親交の秘訣を教えて欲しい」という相談が多く寄せられたという。

よく誤解されがちだが、地山代表はブランド物にまったく興味がない。「上流階級の証は身につけているものの価格ではなく、人に分け与えられるマインドを持っているかどうかだと考えています」

海外の富裕層との親交には真に上質な教養が不可欠であることを自身の経験から痛感していた地山代表は、3年前「一般社団法人上質な教育協会」を設立。世界的な人脈を生かした“本当の豊かさ”を身に付けるためのレッスンとして、ウェブを通してイギリス人講師から本物のクイーンズ・イングリッシュの発音矯正を学べるレッスンや、フランスの元貴族が住んでいる城に滞在し、貴族階級のマナーや交際術を習得するレッスンなどを提供してきた。

どんな状況でも成功する人は、成功までの“道筋”がはっきり見えている

同協会のもうひとつの柱は、高校時代から36年間にわたって心理学を研究し続けている地山代表によるカウンセリング。

「コロナでも、順調にビジネスしている人はたくさんいます。それは、成功するための道筋が見えているから。私はそれがビジネスをする人にとってはマストな知識だと考えていますので、世の中にはそれも知らずにただやみくもに事業を進め、誤った方向への努力を重ねている人が多いことを、いつも不思議に思っていました」

カウンセリングの根幹となっているのは、地山代表が大学で体系的に学び続けてきたアメリカの発達心理学者・エリクソンの「心理社会的発達理論」、同じくアメリカの高名な心理学者・マズローの「欲求5段階説」だ。

「人にはそれぞれ、発達段階があります。社会的地位が高くても、精神的な発達段階が低いためにトラブルが多かったり、人間関係で苦しんだりしている人が実は多いのです。成長するためには、一つひとつの段階を踏む必要があります。そのことを知っていただき、本当の自分と向きあう勇気がない方に、向きあえるよう道筋をつけていってさしあげるのが、カウンセラーとしての役割だと考えています」

起業から4年目にして、人と人をつなぐ面白さに目覚めた

カウンセリングや発音矯正レッスンはリモートでも可能なため、コロナ禍の影響を受けることもなく好調。だが起業4年目にして事業内容が大きく変化しつつあると語る。

「この3年間、求められるままにさまざまなお手伝いをしてきましたが、最近になってやっと自分が進むべき道がよりはっきり見えてきた気がします。今は、人と人をつないで新しいビジネスをつくるる仕事がメインになりつつあり、大きな手ごたえを感じています」

最近では国民的な人気キャラクターの版権を持つ企業と、イギリス王室の宝石鑑定を行っている宝石のスペシャリストを引き合わせたところ、協業して新たな宝石ブランドを創設する方向で盛り上がっているとか。また自身が所有する広大な土地を使用した地方の再開発を、海外の文化施設とジョイントして進める計画も進行中だ。また経営者としてのメンタルの強さを鍛えるための瞑想にも積極的に取り組んでいる。

「瞑想術はより成功するためのコンテンツとして、世界のVIP子弟が集まる『スイスのボーディングスクール』でも採用されているほど、ヨーロッパの富裕層に浸透しています。真の富裕層は、成功するためにはマインドを整えることが何より大切であることをよく知っているんですね。今の日本では貧富の差がどんどん開いていますが、ひと握りの真の富裕層にしか知られていないそうした“成功の秘訣”を、ひとりでも多くの方と分かち合うことが、私に与えられた使命だと感じています」

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vol.56

DXに本気 カギは共創と人材育成

日本アイ・ビー・エムデジタルサービス株式会社

代表取締役社長

井上裕美

DXは日本の喫緊の課題だ。政府はデジタル庁を発足させデジタル化を推進、民間企業もIT投資の名のもとに業務のシステム化やウェブサービスへの移行に努めてきたが、依然として世界に遅れを取っている。IJDS初代社長・井上裕美氏に、日本が本質的なDXに取り組み、加速させるために何が必要か聞く。
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