サービス力

「法律家は“社会の医者”である」 中小企業経営者を守るリーガルパートナー

渋谷青山通り法律事務所

弁護士

鈴木 誠太郎

写真/片桐圭(リンガフランカ) 文/松本理惠子 動画/プログレス | 2020.02.10

Q1起業家・経営者になったきっかけを教えて下さい。

弁護士として経験を積むにつれて、相談者・依頼者からの要望に対して、「事務所の所長に聞いてみます」ではなく、自分でその場で即決して次の行動に進めてあげたいという思いが強くなりました。事務所共同経営の機会にめぐり逢って今に至りますが、本当に運が良かったと思います。

Q2貴社の強み、特徴を教えて下さい。

中小企業経営者のリーガルサポートなどを行っています。経営者は常に決断を迫られる立場にいますが、最終的な結論を出す前に相談できるパートナーが身近にいない場合が少なくありません。経営者の悩みと孤独を共有し、いつでも相談できる存在であることを心がけています。実際にトラブルを寄せ付けない契約書作りや契約締結をするために、手元にある契約書を持ってきていただければリーガルチェックさせていただきます。これから契約する場合は不備のない契約書にできますし、すでに締結してしまった後でも対策は可能です。

Q3今後の展望、目標を教えて下さい。

問題が大きくなってから経営者の方々にご相談いただくケースが少なくありません。私もその気持ちがよく分かるのですが、問題が大きくなってから解決するコストや、問題を抱えている間に本業に全力を注げない損失は計り知れません。経営者と顧問弁護士との二人三脚で、企業が大きく発展することに貢献し続けたいです。

Q4最近の趣味やこだわりを教えて下さい。

体力もないと仕事もできないと思い、テニスを続けています。初めは体力づくりのためでしたが、ラリーでは相手が打ちやすいところへ返すことを通して相手の気持ちになって考えたり、テニス仲間を通していろいろな出会いにつながったりと、得るものは思っていた以上に多いです。

Q5座右の銘を教えて下さい。

「すべての出来事には意味を与えることができる」

司法試験に最後に不合格になった時、あと少し得点が届かず、翌年は旧司法試験の合格者を7割近く削減するという厳しい状況でした。その時は焦燥感で一杯でしたが、良い仲間や縁に恵まれた今があるのは「もう一度だけ旧司法試験を受けよう」と、諦めずに決断した経験のおかげだと思います。

渋谷青山通り法律事務所 弁護士 鈴木 誠太郎(すずきせいたろう)

1979年神奈川県生まれ。慶應義塾大学法学部法律学科卒業。旧司法試験を受験していた時期に、新司法試験制度への移行という過渡期に遭遇する。受験を続けるかどうか悩むも、最後と決めて受験し、合格。2008年に銀座の法律事務所で弁護士業務をスタート。2012年、法律事務所の共同経営を開始し、現在に至る。

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vol.56

DXに本気 カギは共創と人材育成

日本アイ・ビー・エムデジタルサービス株式会社

代表取締役社長

井上裕美

DXは日本の喫緊の課題だ。政府はデジタル庁を発足させデジタル化を推進、民間企業もIT投資の名のもとに業務のシステム化やウェブサービスへの移行に努めてきたが、依然として世界に遅れを取っている。IJDS初代社長・井上裕美氏に、日本が本質的なDXに取り組み、加速させるために何が必要か聞く。
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